特殊健康診断

じん肺健康診断

じん肺法で定められた粉じん作業に従事または従事した労働者に対しては、就業時、定期、定期外、離職時に、健康診断を行わなければなりません。

  1. 既往歴・業務歴の調査
  2. 自覚・他覚症状の有無
  3. 胸部エックス線検査(直接撮影)
有機溶剤健康診断

法令で定められた有機溶剤業務に従事する労働者に対しては雇い入れ時、当該業務への配置替え時及びその後6ヶ月以内ごとに1回、定期に、次の項目について健康診断を実施しなければなりません。

業務の経歴の調査

  1. 有機溶剤による健康障害の既往歴の調査
  2. 有機溶剤による自覚症状および他覚症状の既往歴の調査
  3. 有機溶剤による異常所見の既往の有無の調査
  4. 尿中の有機溶剤の代謝物の量の既往の検査結果の調査
  5. 自覚症状または他覚症状の有無の検査
  6. 尿中の蛋白の有無の検査
  7. 尿中の有機溶剤の代謝物の量の検査(使用溶剤による)
  8. 肝機能検査(使用溶剤による)
  9. 貧血検査(使用溶剤による)
  10. 眼底検査(使用溶剤による)

    ※このうち(7)~(10)は、下記の表に示した有機溶剤に限る。

    有機溶剤の種類 代謝物検査 肝機能検査 貧血検査 眼底検査
    キシレン、スチレン、トルエン、|・|・|-トリクロルエタン、ノルマルキサン
    N・N-ジメチルホルムアミド、トリクロルエチレン、テトラクロルエチレン
    クロルベンゼン、オルトジクロルベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素、|・4-ジオキサン、|・2-ジクロルエタン、|・2-ジクロルエチレン、|・|・2・2-テトラクロルエタン、クレゾール
    エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノーノルマルーブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル
    二硫化炭素

    医師が必要と判断した場合に実施しなければならない項目

  11. 作業条件の調査
  12. 貧血検査
  13. 肝機能検査
  14. 腎機能検査(尿中の蛋白の有無の検査を除く)
  15. 神経内科学的検査
鉛健康診断

法令で定められた鉛業務に従事する労働者に対しては、雇い入れ時、当該業務への配置替え時及びその後6ヶ月以内ごとに1回、定期に、次の項目について健康診断を実施しなければなりません。

  1. 業務の経歴の調査
  2. 鉛による自覚症状および他覚症状の既往歴の調査
  3. 血液中の鉛の量および尿中デルタアミノレブリン酸の量の既往の検査結果の調査
  4. 自覚症状または他覚症状の有無の検査
  5. 血液中の鉛の量の検査
  6. 尿中デルタアミノレブリン酸の量の検査

    医師が必要と判断した場合に実施しなければならない項

  7. 作業条件の調査
  8. 貧血検査
  9. 赤血球中のプロトポルフィリンの量の検査
  10. 神経内科学的検査
電離放射線健康診断

放射線業務に従事し管理区域に立ち入る労働者に対しては、雇入れの際または当該業務への配置替えの際およびその後6月以内(改正)ごとに1回、定期に、次の項目の健康診断を実施しなければなりません。

  1. 被ばく歴の有無の調査及びその評価
  2. 白血球および白血球百分率の検査
  3. 赤血球数および血色素量またはヘマトクリット値の検査
  4. 白内障に関する眼の検査
  5. 皮膚の検査
特定化学物質健康診断(特定化学物質等中毒予防規則第39条関係)

特定化学物質を取り扱う労働者に対しては、雇い入れの際、当該業務への配置替えの際及び6月以内ごと(ベリリウム及びニッケルカルボニルを取り扱う労働者に対する胸部エックス線直接撮影による検査は1年以内ごと)に1回定期に実施しなければなりません。また過去に特定化学物質を取り扱ったことのある労働者についても6月以内ごとに同様の健康診断を実施しなければなりません。

物質名

  1. オルト-トリジン及びその塩
  2. ベリリウム及びその化合物
  3. 塩素
  4. カドミウム及びその化合物
  5. クロム酸及びその塩
  6. 五酸化バナジウム
  7. コールタール
  8. 三酸化砒素
  9. シアン化カリウム
  10. シアン化水素
  11. シアン化ナトリウム
  12. 3・3`-ジクロロ-4・4`ジアミノジフェニルメタン
  13. 臭化メチル
  14. 重クロム酸及びその塩
  15. 水銀及びその無機化合物
  16. トリレンジイソシアネート
  17. ベンゼン
  18. マンガン及びその化合物
  19. 沃化メチル
  20. 硫化水素
  21. 硫酸ジメチル
  22. その他
VDT健康診断

VDT作業に従事する労働者に対しては、作業内容に応じて配置前および定期に次の項目の健康診断を実施する必要があります。
健康診断の主要項目は次のとおりです。詳細については、ガイドラインをご参照下さい。

  1. 業務歴の調査
  2. 既住歴の調査
  3. 自覚症状の有無の調査
  4. 眼科学的検査
    • 5m視力検査
    • 近見視力の検査
    • 屈折検査
    • 眼位検査
    • 調節機能検査
  5. 筋骨格系に関する検査
行政指導による健康診断の対象業務

法律で定められた業務以外でも、健康に影響を及ぼすおそれのある有害業務については、行政指導により特殊健康診断を実施することが義務づけられています。特記したものをのぞき、6ヶ月に1回の健康診断を実施する必要があります。

  1. 紫外線、赤外線にさらされる業務
  2. 強烈な騒音を発する場所における業務
  3. マンガン化合物(塩基性酸化マンガンに限る。)を取り扱う業務、またはそのガス、蒸気若しくは粉じんを発散する場所における業務。
  4. 黄りんを取り扱う業務、またはりんの化合物のガス、蒸気若しくは粉じんを発散する場所における業務。
  5. 有機りん剤を取り扱う業務または、そのガス、蒸気若しくは粉じんを発散する場所における業務。
  6. 亜硫酸ガスを発散する場所における業務。
  7. 二硫化炭素を取り扱う業務または、そのガスを発散する場所のおける業務。(有機溶剤業務に係るものを除く)。
  8. ベンゼンのニトロアミド化合物を取り扱う業務またはそれらのガス、蒸気若しくは粉じんを発散する場所における業務。
  9. 脂肪族の塩化または臭化化合物(有機溶剤として法規に規定されているものを除く。)を取り扱う業務またはそれらのガス、蒸気若しくは粉じんを発散する場所における業務。
  10. 砒素または、その化合物(三酸化砒素を除く。)を取り扱う業務またはそのガス、蒸気若しくは粉じんを発散する場所における業務。
    ※法改正により、特定化学物質(第2類)の健診を実施(2009年4月1日から)
  11. フェニル水銀化合物を取り扱う業務またはそのガス、蒸気若しくは粉じんを発散する場所における業務。
  12. アルキル水銀化合物(アルキル基がメチル基またはエチル基であるものを除く。)を取り扱う業務またはそのガス、蒸気若しくは粉じんを発散する場所における業務。
  13. クロルナフタリンを取り扱う業務またはそのガス、蒸気若しくは粉じんを発散する場所における業務。
  14. 沃素を取り扱う業務またはそのガス、蒸気若しくは粉じんを発散する場所における業務。
  15. 米杉、ネズコ、リョウブまたはラワンの粉じんを発散する場所における業務。
  16. 超音波溶着器を取り扱う業務。
  17. メチレンジフェニルイソシアネート(M.D.I)を取り扱う業務またはこのガス若しくは蒸気を発散する場所における業務。
  18. フェザーミル等飼肥料製造工程における業務。
  19. クロルプロマジン等フェノチアジン系薬剤を取り扱う業務。
  20. キーパンチャーの業務。
  21. 都市ガス配管工事業務(一酸化炭素)
  22. 地下駐車場における業務(排気ガス)
  23. チェーンソー使用における身体に著しい振動を与える業務。
  24. チェーンソー以外の振動工具(さく岩機、チッピングハンマー、スインググライダー等)の取り扱いの業務。
  25. 重量物取り扱い業務。
  26. 金銭登録の業務。
  27. 引金付工具を取り扱う業務。
  28. 肢体不自由児施設、特別養護老人ホーム等重症心身障害児者の入所施設における介護業務。
  29. VDT作業
  30. レーザー機器を取り扱う業務またはレーザー光線にさらされるおそれのある業務。
学校保健法に基づく健康診断(学校保健法第6条)

学校保健法にもとづく児童、生徒、学生の健康の保持増進を図るための健康診断を公立学校や私立学校からの委託により実施しています。

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